アドミッションポリシー - 内田樹 入試部長のひとり言 『大学ランキング2010年版』という本に、「女子大ランキング」というコラムがあって、そこに思うところを寄稿しましたので、それを貼り付けておきます。ぜひご一読ください。 小学校から大学院までずっと公立学校ばかり通っていたが、どういう風の吹き回しか、30代の終わりにミッションスクールの女子大の教師に採用された。そこで生まれてはじめて「女子大文化」というものに触れた。驚くべき体験であった。私の教育についての固定観念はほとんど根本から覆された。そのときに刷り込まれた「女子大という"特殊な教育空間"は社会になくてはならぬものである」という私の確信は20年経っても変わらない。むしろ、日々深まっている。それについて書きたいと思う。 「女子大の存在意義とは何でしょう?」という質問をよく受ける。その質問にはもちろん語られざる前段があり、それは「女子大に