15日午後11時頃から同11時55分頃にかけて、JR紀勢線の紀伊田辺(和歌山県田辺市)発串本(同県串本町)行き普通電車が立て続けに3回、シカと衝突した。 乗客約20人にけがはなかった。同線では年間約300回、電車とシカが衝突するが、1本の電車が続けて3回衝突するのは珍しいという。 JR西日本和歌山支社によると、15日午後11時40分頃、紀伊田辺発串本行きの普通電車が、江住(同県すさみ町)―和深(串本町)間でシカと衝突した。非常ブレーキで停車し、運転士が確認したがシカは見あたらなかった。この電車は同11時頃と同11時55分頃にもシカと衝突し、23分遅れた。 16日午前6時10分頃、串本発紀伊田辺行きの普通電車の運転士が、前日に衝突のあった和深―江住駅間の線路内で、負傷したシカ1頭を発見。撤去作業のため、特急「くろしお」1本と普通電車2本が20~30分遅れ、約280人に影響が出た。