このメルマガの多くの読者の方は、Myrinetがノード間通信用の高速インターコネクトだということはご存じだと思います。最近はInifiniBandに押されてあまり見受けられなくなりましたが、Myricom社は今でも元気よく活躍しています。それは、HPCで培ったMyrinetの技術を使い、今では10Gigabit Ethernetとして金融業界で活躍しているからです。この技術がDBL(Datagram Bypass Layer)です。DBLは、UDPのレイテンシを短縮化する機能です。HPCでMyricom社が独自のプロトコルを使って通信を高速化したのと違い、DBLは通常のUDPプロトコルをそのまま使い、カーネルをバイパスさせることで、レイテンシの高速化を図っているのです。これが何故、金融業界で最近脚光を浴びているのでしょうか? それはオンラインによる証券取引です。証券取引にはUDPが使われて