鳥取県岩美町の中学校の給食に、地元で水揚げされた特産の「若松葉がに」が出され、生徒が1人1匹ずつ丸ごと味わいました。 12日は、地元の漁港で水揚げされた脱皮したばかりのオスのズワイガニ「若松葉がに」が1人1匹ずつ、およそ100人分が用意されました。 カニは地元の漁業者で作る団体が無料で提供し、団体の会長が蒸したカニの身の取り出し方を教えました。 生徒たちは箸を使ってカニをほおばり、中には、ほかの生徒からもらって3人分のカニのみそを味わう生徒もいました。 男子生徒は「身の詰まった足がおいしくて好きです。岩美町ならではの給食だと思います」と話していました。 カニを提供した網代港底曳船主会の板倉高司会長は「漁業者が努力して漁獲の自主規制を行ったため供給が安定し、ことしも提供できてよかったです。子どもたちには地元の特産品のおいしさを忘れずに育ってもらいたい」と話していました。