印刷 田園地帯を走るJR美祢線の臨時列車。沿線からは幼児園児らが声援を送り、運転再開を喜んだ=26日、山口県美祢市、藤脇正真撮影 昨夏の豪雨災害で全線が不通となっていた山口県のJR美祢線(山陽小野田市の厚狭駅―長門市の長門市駅)が26日、約1年2カ月ぶりに全線で運転を再開した。沿線では、幼稚園児や住民らが列車に向かってスティックバルーンを振って復旧を祝った。 美祢線は昨年7月の豪雨で第3厚狭川橋りょう(同県美祢市)の橋脚や橋桁が流失するなどし、全線が不通となった。県は今年10月の国体開幕までの運転再開を要望し、JRが工期を短縮して工事を進めていた。復旧費用は約13億円で、県が約5億円を負担した。 この間、JR西日本は代行バスを運行していた。美祢駅から長門市駅まで通学する長門高校野球部2年の吉田幸司さん(17)は「バスだと渋滞で朝練に遅刻することがあった。これで早く練習に行ける」と笑顔