(CNN) 米ワシントン州の活火山セント・ヘレンズ山で15日午後、登山者が火口内に転落する事故があった。州のレスキュー隊や米沿岸警備隊が出動して救出活動に当たったが、暗くなって危険なためいったん中断、16日に再開する。 現地の保安官事務所によると、登山者の男性(50)は仲間とともに山頂の火口付近を歩いていたが、足元の雪が崩れて約150メートル下の火口内の斜面に転落した。駆けつけた救助隊は火口原に隊員を降ろし、そこから男性のところまで登って救助しようとしたが、岩の落下や強風に阻まれて断念。ヘリコプターから見ると、男性は動いているように見えたという。 セント・ヘレンズ山は毎年数千人の登山者が訪れる人気スポット。1980年5月の噴火では一帯の森林が破壊され、57人が死亡した。