Image credit: JAXA 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月1日、日本初の金星探査機「あかつき」(PLANET-C)の姿勢制御用スラスタ(RCS)を用いた軌道修正を実施したと発表した。 発表によると、RCSによる第1回軌道制御噴射は11月1日13時22分に開始し、約10分間にわたって行われた。JAXAは今後、テレメトリデータの解析を進めるとともに、11月10日に予定されている第2回軌道制御に向けた軌道決定を進めるとしている。 「あかつき」は2010年12月に金星周回軌道投入マヌーバを実施したが、軌道制御用エンジン(OME)による噴射が足りず、十分な減速ができず、金星周回軌道の投入に失敗していた。JAXAはOMEを用いた金星周回軌道の再投入を検討していたが、今年9月の試験でOMEが破損し、使用できない状況が確認されたため、現在、RCSを用いた軌道制御で金星周回軌道の再投入を