基本特許と改良特許 まったく新しい製品やサービスは、まったく新しい市場を切り拓きます。 パイオニア型の発明(基本発明)を広く守る特許権を基本特許といいます。 コンセプト自体が新しいので、権利範囲の広い特許権を取得できます。 基本特許は、その製品を作るためには使わざるを得ない絶対必要な特許です。 基本発明が有望であれば、基本発明をアレンジする改良発明がたくさん出てきます。 改良発明を対象とした特許権を改良特許(周辺特許)といいます。 改良の度合いは、大幅なものから些細なものまでさまざまです。 画期的な基本発明が出てくると、そこから膨大な数の改良発明が続々と生まれる、というのは技術創発の典型的なパターンです。 大企業の発明の多くは改良発明です。 大学やベンチャー企業から出てくる発明には基本発明が多いです。 切り拓く基本発明 基本発明の例として、X社が「自転車」というものを初めて考えたとします。