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ブックマーク / tunagaru.org (2)

  • 232. 進歩の罠

    2019年も残り1週間となりました。 至るところで、今年の総括が行われています。 新聞、テレビでも様々な切り口の総括を目にします... そこで、今週は「進歩の罠」について書いてみます。 「進歩の罠」の題に入る前に イヴァン・イリッチ(Ivan Illich、1926-2002)による 『脱病院化社会――医療の限界』に言及しておきます。 書は1979年の出版で、40年以上前に書かれたものですが、 当時から彼は、医療システムの患者生産工場化をズバリと指摘しています。 「医療機構そのものが健康に対する主要な脅威になりつつある」と断じたのです。 私がその書を最初に手にしたのは20年ほど前ですが、 「イリッチという人は医療を悪く言い過ぎるなぁ」と感じていました。 正直、彼に対して良いイメージは持っていませんでした。 それが今では、その慧眼に敬服せざるを得ないと思っています。 確かに、イリッチの警

    232. 進歩の罠
    t2wave
    t2wave 2022/10/07
    “当初の飛躍の原因であった存在理由が、 ある時を境に自滅への理由に変化してしまうことがあるのです。 では、この進歩の罠に陥らないためには「反証可能性」 (間違いが証明される可能性)の概念”
  • 228. 千載青史に列するを得ん

    頼 山陽(1781-1832)は江戸時代後期の歴史家、思想家、漢詩人、文人です。 その書『日外史』は、幕末の志士たちのバイブルと言われています。 変革の時代よりも少しだけ早く生まれたこの魂は 後世に志を繋ぐためにその書を遺したそうです。 彼の13歳時の漢文が、その熱き魂を伝えてくれます。 十有三春秋 逝く者は已に水の如し 天地始終無く 人生生死有り 安ぞ古人に類して 千載青史に列するを得ん 陳腐になるかもしれませんが、敢えて訳を入れておきます。 「もう自分は13歳になった。天地は始めも終わりも無いが、 月日は水のように流れてとどまらず、人はたちまち生き、たちまち死んでいく。 ああ、生きているうちに昔の優れた人に負けない仕事をして、 永く歴史に名を残したい・・・。」 私はこの詩が好きで、 大学の学生寮の壁に貼っては、日々、対峙していました。 私の大学はちょっと変わった全寮制でして、 毎年末

    228. 千載青史に列するを得ん
    t2wave
    t2wave 2022/10/07
    “山陽に限らず、幕末の志士たち、今日でも大志を抱く人たちに共通に見られるのは、 エゴの拡大ではないかと思うのです。 「大我」とも表現できるようです。 ”
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