『大衆の反逆』 スペインの思想家であるオルテガが1930年に書いた名著。 平たく言えば、「自分の考えを持ち、そして考えの異なる他者と共存しよう」というリベラルなメッセージ。 特段の思想を持たず、大多数であることが拠り所である「大衆」が幅を利かせている、という構造は、現代への警笛にも通じます。 「思想とは、真理に対する王手である」 「文明とは力を最後の理性に還元する試み以外の何ものでもない」 「現代の科学者は大衆的人間の原型だということになる」 など、名言が満載。 この本をベースに読書会がしたい。