拓殖大海外事情研究所教授。1991年立教大卒。筑波大大学院修士修了後99年に同大学院博士課程単位取得退学。97~2000年財団法人交流協会台北事務所専門調査員。その後在中華人民共和国日本国大使館専門調査員、文科省初等中等教育局教科書調査官等。2012年防衛省防衛研究所入所。地域研究部長を経て23年より現職。博士(安全保障)。学術月刊誌『東亜』で2010年より「台湾の動向」を連載。著書・論文多数。 スターリンクに不信感を抱く台湾衛星を介した通信は現代ではなくてはならないコミュニケーション手段で、軍事分野でも最重要分野の一角を占めている。そのため、軍事技術の発展は通信衛星をはじめとする各種人工衛星の生存性を脅かすようにもなっている。 中国は2007年に低軌道を周回していた自国の古い気象衛星を対衛星(ASAT)兵器で破壊し、軌道上での衛星破壊能力を実証した。中国人民解放軍はそれにとどまらず、電子