巨大傭兵会社『ワグネル』の創設者にして、「死の料理人」の異名を持つプリゴジン。彼がいま、密かに練る政権簒奪のシナリオとはいったいどのようなものなのか。前編記事『プーチンを裏切り、核を撃つ…!非合法な武器密輸、傭兵ビジネスを手掛ける「死の料理人」プリゴジンのヤバすぎる本性』に続いてお伝えする。 ロシア軍別働部隊 「そもそも民間軍事会社はロシアの法律では存在自体が違法です。なぜそれが黙認されているのか。キーとなっているのが、創設のタイミングです。 当時はプーチンがクリミア半島を占領し、ウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州で戦争を始めた頃でした。ロシア政府は建て前上、『ロシア兵士は派遣しない』と発表しています。実際、多くのロシア軍ベテラン兵が入っているのですが、ワグネルはその隠れ蓑に利用されたのです」(ジャーナリストの常岡浩介氏) 端的に言えば、「ロシア兵士が戦場にいるじゃないか」と批判され