ワールドカップ(W杯)を本格的に見て回ったのは2002年日韓大会以来、12年ぶりのことだった。「王国」と呼ばれるブラジルで岡田武史元日本代表監督は何を感じ、どんなことを思っていたのか? グループリーグ敗退という結果に終わった日本代表について、ドイツの優勝を支えたもの、岡田氏の胸を激しく揺さぶったチーム――。縦横無尽に語ってもらった。 日本代表は、マスメディアが大会前に持ち上げるほど強くないし、大会後に見下すほどに弱くなかった 1分2敗に終わった今回の日本代表について、いろいろな人がいろいろな立場から意見を言っていることと思う。その中には「所詮、日本サッカーの力はまだまだこんなもの」という意見もあるのだろう。コートジボワールに1-2の逆転負け、10人のギリシャと0―0の引き分け、そしてコロンビアには1-4と大敗したのだから「弱いな、日本は」と見下されても仕方ないのかもしれない。 私はそうした