死刑囚が描いた絵を集めた作品展が14~23日、「渋谷区文化総合センター大和田」(東京)で開かれる。同様の作品展は平成17年以降、広島県などで開催。今回は過去最多の約360点を展示する。入場無料。 360点は、和歌山毒物カレー事件の林真須美死刑囚や、宮崎県で女性2人を殺害し24年3月に死刑が執行された松田康敏元死刑囚の作品など。 作品は、死刑囚を支援する「死刑廃止のための大道寺幸子基金」(東京)が公募で集めている。広島県福山市の鞆の津ミュージアムで昨年開かれた作品展には約5200人が訪れた。 今回の作品展を主催する「死刑囚絵画展運営会」の太田昌国さんは「社会から切り離された死刑囚の心情を感じ取ることのできる貴重な機会。死刑への賛否に関係なく一度見てほしい」と話している。