“プロの手調整”を超えた音場補正――ソニー ハイエンドAVアンプ「TA-DA9100ES」:インタビュー(1/5 ページ) 昨今、AVアンプの音質改善はめざましい。昨年前半、ヤマハ、パイオニア、そしてソニーのハイエンドAVアンプの開発に携わった人物の取材を行ったときに強く感じたことだが、昨年末はその流れが中級機種にも飛び火し、AVアンプ的に豊富な機能やDSP効果だけでなく、スピーカーを駆動するというアンプ本来の機能において、質の追求がなされた。 コスト面での制約から、中級機種ではどこかに力点を置いた設計にならざるを得ない面もあるが、上級機となれば全方位的に優れた品質を求めることができる。上記の3社以外も含め、十分なコストと時間をかけられる最上位機種はその後のAVアンプのトレンドを推し量るものになると同時に、AV機器メーカーとしての方向と見識を問うものになるに違いない。 その中にあって12月