長野には複線用のトンネルを整備したのに線路が単線のままになっているJR線があります。なぜ複線化しないのでしょうか。 複線トンネルの片側だけ線路を敷設 単線だが複線トンネルがある篠ノ井線の西条~明科間(1分17秒)。 JR東日本が運営する篠ノ井線は、長野県内の篠ノ井~松本~塩尻間66.7kmを結ぶ路線です。篠ノ井駅で信越本線、塩尻駅で中央本線にそれぞれ接続。長野と名古屋を結ぶJR東海の特急「ワイドビューしなの」も運転されています。 西条~明科間の第3白坂トンネル。複線用のトンネルだが線路は単線だ(2018年5月6日、草町義和撮影)。 ただ、特急が走る幹線ではあるものの、線路は明科~田沢間6.6kmと松本~塩尻間13.3kmを除き、大半が単線。上り列車と下り列車が1本の線路を使っているため、上下列車の行き違いは駅や信号場に停車して行われなければなりません。列車の所要時間もその分伸びてしまい、ス