『怪談』『日本の面影』などの著書で多くのファンに親しまれているラフカディオ・ハーン(小泉八雲)。 当『Mugendai』の前身である日本IBMの広報誌『無限大』が、ハーンの特集を組んだのは1991年でした。その前年の1990年は、彼が来日して100年目にあたり、これを記念してゆかりの地・島根県松江市で大規模な国際シンポジウムが開催されました。国内外からハーン研究の第一人者たちが参集し、「小泉八雲――解釈の試み」のテーマのもと、さまざまな角度からハーンの作品や人物像等に関する研究発表がなされました。 『無限大』88号は、このシンポジウムに参加された諸先生方のご意見を集めて特集を組み、当時の読者の方々に非常に大きな反響を呼んでいます。 あれから23年。『Mugendai(無限大)』は、特集の中からその一端をWeb読者の皆様に向けご紹介することにいたしました。 なお、当Web掲載にあたり、平川祐