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ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (30)

  • 週末読書におススメ6 『安政五年の大脱走』 五十嵐貴久 幻冬舎文庫 JBpress(日本ビジネスプレス)

    幕末の権力者・井伊直弼の若き日の切ない恋から物語は始まる。井伊家の十四男として生まれた直弼には、もともと家督相続の目はなく、江戸に出て就職活動ならぬ、養子の口探しに精を出していた。その時に、たまたま見かけた南津和野藩主の美しき側室・美蝶に一瞬で恋してしまう。しかし、ニート青年の横恋慕などかなうはずもなく、養子の口も見つからぬまま、失意のうちに国元・彦根に戻され、300俵の捨扶持を貰い、引き籠り生活を強いられることになった。 ところが、兄たちが早世したために、直弼は35歳になって彦根藩主の座に就く。権力を手に入れたことで、若き頃の屈した思いが一挙に爆発。実らなかった恋を取り戻すべく、美蝶の娘である美雪姫を51人の藩士と共に陸の孤島のような場所に幽閉し、側室になることを迫る。 そして、そこから、美雪姫と藩士たちの「大脱走」劇が始まる! 井伊直弼のプロフィールは史実の通りだが、美雪姫の幽閉とそ

    週末読書におススメ6 『安政五年の大脱走』 五十嵐貴久 幻冬舎文庫 JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 「甘く見るなよ!」おしぼりうどんは本当に辛かった ブランド化を目指し、全国の辛味大根が一堂に集結 | JBpress (ジェイビープレス)

    一口べると、大根の強烈な辛さがツーンと鼻に抜け、次に口の中全体に痺れた感じが広がる。そしてしばらくたつと、胃袋がぽっかぽっかとあったかくなる。 味噌やかつおぶしなどの薬味を入れると辛さが抑えられ、同時に大根が持つ甘味や風味がぐーんと引き立つ。うどんの代わりに蕎麦もよく合う。地域によっては絞り汁ではなく、おろした大根そのものを汁の中に入れたり、そのままぶっかけたりすることもある。 高い栄養値がある大根の魅力 青果市場では、すらりと長くみずみずしい青首大根がほとんどを占める中、長野県や東北地方、京都などの一部の地域では、短胴でぎゅっと引き締まった地大根が代々受け継がれて流通している。 その中でも辛味の強いのが「辛味大根」だ。長野県埴科郡坂城町の大根は、その形がねずみに似ていることから「ねずみ大根」と呼ばれている。 話は逸れるが、実はこの坂城町には「神ネズミと唐様」という民話が残されているく

    「甘く見るなよ!」おしぼりうどんは本当に辛かった ブランド化を目指し、全国の辛味大根が一堂に集結 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 堀場製作所、面白おかしい会社は伸びる シリーズ~「働く人の喜び」を生み出す会社~その4 | JBpress (ジェイビープレス)

    おもしろおかしく』という創業者の思いを社是に掲げ、社員が働きやすい環境をつくり続けているのが、創業以来京都に社を置く堀場製作所です。『おもしろおかしく』仕事をするために、業務改革運動をイベント化したり、目標管理制度を組織内コミュニケーションに活用したりするなど、その活動は極めてユニークなものです。 創業25年目に定められた社是 堀場製作所は、終戦間もない1945年10月、現最高顧問の堀場雅夫氏が京都市下京区に設立した私設研究所「堀場無線研究所」が前身です。そもそもは堀場氏が京大在学中に行っていた原子核物理の研究を継続するための研究所でしたが、運営費を賄うために家電の修理やエレクトロニクス製品の開発などを行うようになりました。 紆余曲折がありながらもpHメーター(水分析測定器)で大ヒット商品を生み出し、pHメーター事業を格化させるために、株式会社堀場製作所として新たなスタートを切ったの

    堀場製作所、面白おかしい会社は伸びる シリーズ~「働く人の喜び」を生み出す会社~その4 | JBpress (ジェイビープレス)
  • パリで火がついた日本茶ブーム エグゼクティブたちが玉露を指名買い | JBpress (ジェイビープレス)

    扉を押して中に足を踏み入れると、中央のカウンターの一部に茶釜が置かれていて、そこからちょうどいい具合に湯気が上がっている。 この店は、日から空輸した新鮮なお茶と、それにまつわる品々を扱うブティックであるが、5客ほどの椅子がしつらえられたカウンターでは、実際にそれらをゆっくりと味わうことができる。 奥の席に腰かけて、お茶を一杯いただくことにする。メニューを開くと、抹茶とマロンのシロップ漬け、玉露とチョコレートなど、一風変わったお茶菓子の取り合わせが興味をそそる。

    パリで火がついた日本茶ブーム エグゼクティブたちが玉露を指名買い | JBpress (ジェイビープレス)
  • 覇権国、衰退すれども没落せず 中国に追い上げられる米国 JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2009年11月12日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 米国のバラク・オバマ大統領がアジア諸国を歴訪する。欧米では、オバマ大統領は米国と従属的な協力関係にある国々の首脳と会談するという見方が標準的だが、現実はもっと複雑だ。金融危機のダメージがまだ残る中、唯一の超大国でグローバル経済のチャンピオンでもあるという米国の地位は、ますます揺らいでいるように見えるからだ。 特に、来週予定されている中国訪問の際には、米国に最も多くお金を融通してくれている債権国を訪れているという事実が否応なく示されることになるだろう。 最大の債権国を訪問するオバマ大統領 米国が困る様子を見るのが好きな人々は、グローバル経済の巨人である米国は世界最大の対外債務を背負い、通貨価値の下落によってトップの座から引きずり下ろされたと指摘する。また世間は、中国は今回の金融危機で一番得をしており、米国の覇権を脅かす最有力候補だと

  • 街の半分を中国にお譲りします 連邦政府の無策に怒るウラジオストク市民たち | JBpress (ジェイビープレス)

    ウラジオストクは遠い、だが我らの街だ (V.I.レーニン) つい先日、久しぶりにウラジオストクに帰った。その飛行機の中で、配られたロシア語の新聞にウラジオストクの戦略的発展プログラムについての記事を見つけ、目を疑ってしまった。2007年からこの研究に関わっているサンクトペテルブルクのレオンチエフスキ経済・社会研究所が出しているいくつかの提案の中に、「街の半分を中国に割譲し、この地域を租借地にする」という内容が含まれていたからだ。 それによると、中国に属する町の部分は中国ハルビン市の行政当局が管轄する行政機関を設けて町の運営に当たる。ロシア中国の間の出入りは通関機関によって管理することを想定し、割譲期間は75年とする。もちろん、無料ではない。中国にはロシア領土の利用料として1300億~1500億ルーブルを支払ってもらうというもの。 この租借料はロシア沿海州における行政予算を数倍上回り、極東

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  • 世界の病める郵便事業  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2009年10月31日号) 世界中で手紙の量が減少し、各国郵便事業の鮮明な違いを浮き彫りにしている。 日の新政権は10月28日、日郵政の社長ならびに取締役のほぼ全員を退任させた。そして今、前政権の経済改革の目玉だった、日郵政とその巨大銀行部門の民営化そのものを覆そうとしている。 郵便サービスは、どの国でも混乱状態に陥っている。米国の郵便公社は大赤字を出しており、年金基金への資金拠出を遅延せざるを得なかった。英国の国営郵便会社ロイヤル・メールでは、職員が2度目の全国規模のストライキに突入しようとしている。 フランスでは議員らが、郵政公社ラ・ポストの法的な組織形態を見直し、政府機関から株式会社へ変更する案を検討しようとしているが、それが民営化に道を開きかねないとして反発を招いている。 景気後退が世界を襲うまで、印刷物の配送事業は時代遅れと見られていたが、それでも先進国

    taka21st
    taka21st 2009/11/07
    大前研一の、配達公社ってアイデアが好きなんだけど。
  • 日本文化に魅せられた米国人スーパーデザイナー | JBpress (ジェイビープレス)

    そもそも日文化は、世界的に見て、成り立ちが極めて特殊である。欧州から、イスラムから、インドから、そして中国、朝鮮半島から、あらゆる文化が東の果ての日にたどりつき、行き止まりの地でごった煮となって発酵して、世界のどこにもない独自の文化に生まれ変わった。そして、その文化が今度は世界中に発信されていく。 ジャポニズム以来、多くの海外の芸術家が日文化に魅せられてきた。ニューヨーク近代美術館が永久コレクションを収蔵するデザイナー・現代美術作家、アレクサンダー・ゲルマン氏も日文化に深く魅せられた1人である。 ゲルマン氏は『ポストグローバル~スーパーデザイナーが見る日』を著し、ユニバーサルな政治経済モデルが行き詰まりを見せる中、日文化こそがこれからの世界において重要な役割を果たしていくと訴える。 日の伝統工芸職人は世界最高 ──どうして日文化に興味を持つようになったのですか? ゲルマン 

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  • フランスが誇る牡蠣は日本生まれ 美味しさの秘訣はアフィナージ(熟成) | JBpress (ジェイビープレス)

    ラロッシェルという町に里帰り中の友人から、「ぜひ遊びにおいで」と誘われる。そこは、人口8万人ほどの大西洋岸の海辺の町。パリからは直通のTGVで3時間ほどのところにある。 かつて1度だけ、バスで通り過ぎたことがあるが、ちゃんと地に足を着けて見て回ったことはない。そこで、友人のこの誘いに乗ってみることにした。 町は海上貿易の要所にあることから、中世の昔には、イギリス、オランダ、スペイン、ポルトガルなどの船が往来し、大変なにぎわいを見せていたという。またカトリックが大半を占めるフランスの中で、プロテスタント勢力が優位を占める都市であったという時代もある。 さらに、今から400年ほど前にカナダ開拓に乗り出した人々は、まずこの港から船出したという由緒のある町。だから、2度の大戦にも焼け落ちずに残った様々なモニュメントを巡るだけでも、ゆうに一日が過ぎてゆく。そして、私のいしん坊ぶりを察してか、「牡蠣

    フランスが誇る牡蠣は日本生まれ 美味しさの秘訣はアフィナージ(熟成) | JBpress (ジェイビープレス)
  • スウェーデン・モデルは成功か失敗か 福祉大国「素顔」を現地ルポ | JBpress (ジェイビープレス)

    社会福祉大国スウェーデン。税金と社会保険料負担が国内総生産(GDP)の50%という巨大な公共部門を抱え、年金や児童手当、傷病手当などの現金給付を国の事業(社会保険)として行い、全ての国民に平等で良質の生活を保障する社会を実現した。しかし2008年以降の世界経済危機は、スウェーデン・モデルの根幹を揺るがし始めている。福祉大国の「素顔」を現地から報告する。 スウェーデンの教育は、私立も含めて小学校から大学院まで無料である。昨年、長男が小学校に入学したところ、教科書や教材はもちろん給まで無償だし、個人が使うノートさえ支給された。コミューン(自治体)によっては、通学定期ももらえるという。 「学校で使う鉛筆や消しゴムを買わなくていいのか」「長男はなぜ手ぶらで通学しているのかなあ」 と不思議に思っていたら、学用品は全て学校側が用意していた。1クラスは十数人程度で、教室には楕円形の大きな机。その真ん中

    スウェーデン・モデルは成功か失敗か 福祉大国「素顔」を現地ルポ | JBpress (ジェイビープレス)