【どこへいこうと私大の勝手,-東京理科大学「久喜キャンパス」撤退問題-】 ①「東京理科大が全面撤退へ 久喜市は撤回求める」 (『朝日新聞』2014年6月27日朝刊「埼玉地域」版) 1) 東京理科大学の動向 東京理科大学(本部・東京都葛飾区)は経営学部の久喜市からの全面撤退を決め,市に伝えた。田中暄二市長は「約束を一方的に破棄するもの」と反発し,市議会も6月26日,撤回を求める決議案を可決した。 市によると,大学側は1年生を久喜キャンパスに残して,2年生以上を2016年度から新宿区の神楽坂キャンパスに移す案を2年前に示し,市側が受け入れていた。ところが,理科大の中根 滋理事長がこのほど市役所を訪問。「一部移転案は教育,経営上ともに厳しい」とし,経営学部の学生募集が計画通り進んでいないことや維持管理費などが重荷になっている現状を伝えたという。 久喜キャンパスは久喜市下清久に1993年開設。経営