いかにも眉唾物に聞こえるが、実はそれほど荒唐無稽な話ではない。うつ病、不安症、依存症などの治療において「錠剤のなかの幸せ」と期待されてきた抗うつ剤だが、普及から数十年の月日を経て、その効果は思ったほどではないというのが、医療従事者たちの本音だ。そんな中、神経科学者や精神科医は、マジックマッシュルームに含まれる有効成分のシロシビンに熱い視線を注いでいるのだ。 事実、これまでパーティードラッグとも呼ばれてきたシロシビンなどが、今、精神医療の世界で新たな地位を獲得しつつあるのだ。例えばケタミン由来のエスケタミンは、従来の治療法では改善が見られないうつ病に対して、医師の監督下での処方が2019年3月に米国食品医薬品局(FDA)によって認められた。また同年12月には、欧州委員会の承認も得た。しかし、この薬は乱用につながる懸念もある。一方のシロシビンは、早期に治療効果が表れ、依存性も副作用もないとの研
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く