タグ

ブックマーク / www.astroarts.co.jp (14)

  • 書評: ガリレオ 地球を動かした男

    ルカ・ノヴェッリ 著/滝川洋二 監修/関口英子 訳 岩崎書店 A5判、112ページ ISBN 978-4-265-04671-3 価格 1,365円 評者がこれまで生きてきた60数年間で一度も、実物はおろか、写真や絵でも拝見したことが無かった物に書で初めて対面した。もちろん、世界天文年の今年いやというほど見た、ガリレオの望遠鏡のことではない。ガリレオの顕微鏡である。書70ページにその流麗な姿が(残念ながらモノクロ画像だが)掲載されている。それを上から覗きこみ、ハエやバッタ、果てはノミまでシミジミと眺め入るヒゲモジャの主人公を想像するのは実に楽しい。これだけで評者は買って得したと思った。 著者のノヴェッリ氏はガリレオの同国人、すなわちイタリアの子供向け科学書ライター兼イラストレーター。世界20か国以上で翻訳書が刊行されているという同氏のシリーズ「天才!?科学者シリーズ」第一回配である。

  • 「はやぶさ2」は拡張ミッション「はやぶさ2♯」へ

    小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトが6月末で終了し、新たに2つの小惑星を目指す拡張ミッション「はやぶさ2♯」に引き継がれた。 【2022年7月5日 JAXAはやぶさ2プロジェクト】 探査機『はやぶさ2』は2020年12月6日に地球に帰還し、小惑星リュウグウの試料を納めたカプセルを地球に向けて分離した後、新たに2つの小惑星「2001 CC21」「1998 KY26」を目指す「拡張ミッション」に入っている。 現在の「はやぶさ2」は地球から約2億1850万kmの位置にあり、1つ目の目標天体2001 CC21に向かって、6月28日からイオンエンジンの運転を開始したところだ。10月ごろまで運転を続けた後、2025年まではエンジンを使わない慣性飛行となり、2026年7月に2001 CC21へのフライバイ(接近通過)が行われる。その後は、2027年・2028年に地球でスイングバイをした後、2031

    「はやぶさ2」は拡張ミッション「はやぶさ2♯」へ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2022/07/06
    2+、2++って続くんじゃないの?
  • 2等星に陥落!ベテルギウス減光のゆくえ

    昨年末より記録的な減光を見せているオリオン座のベテルギウスの明るさが、1.5等級よりも暗くなったことが確実となった。 【2020年2月5日 高橋進さん】 オリオン座のα星で、全天でも最も有名な1等星の一つでもあるベテルギウスが昨年秋から暗くなってきていると話題になっていましたが、とうとう2等星になってしまいました。この後どのように推移していくか非常に興味深いところです。 オリオン座のベテルギウスは進化の進んだ赤色超巨星です。脈動により0.3等から0.9等くらいまでをおよそ400日くらいの周期で変光する半規則型変光星です。このベテルギウスが昨年の9月ごろから減光を始めました。12月には1.0等を切り、観測史上最も暗い減光などと言われました。 その後も10日で0.1等暗くなるというスピードで急速な減光が進み、1月30日に大金要次郎さんが行った光電測光のV等級で1.54等になり、眼視観測者からも

    2等星に陥落!ベテルギウス減光のゆくえ
  • 天王星や海王星内部の磁場の起源は「金属の水」

    水を主成分とする試料をレーザーで圧縮する実験で、水が光を強く反射する金属状態になることが確かめられた。天王星や海王星内部の磁場の源が「金属の水」に流れる電流であることを示す結果である。 【2019年7月17日 岡山大学】 「巨大氷惑星」に分類される天王星と海王星は水を主成分とした惑星で、そこに少量の炭素と窒素を含む分子(メタンやアンモニア)が混じっていると考えられている。 ボイジャー2号が撮影した天王星(左)と海王星(右)。大きさは地球の約4倍、質量は約15倍(天王星)および約17倍(海王星)。中央は大きさの比較のために示した地球(提供:岡山大学プレスリリースより、以下同) 1980年代に天王星と海王星に相次いで到達したNASAの探査機「ボイジャー2号」によって、これらの氷惑星の内部から、地球の数十倍の強さの磁場が発生していることが明らかになった。このような強い磁場が作られるためには、氷惑

    天王星や海王星内部の磁場の起源は「金属の水」
  • 冥王星最接近から1年 研究者が選ぶ「ニューホライズンズ」の10大発見

    探査機「ニューホライズンズ」が冥王星のフライバイ観測を行ってから7月14日で1年を迎えた。現在までのニューホライズンズによる発見トップ10などを挙げながら、2015年7月14日を振り返ってみよう。 【2016年7月20日 Johns Hopkins University】 1年前の2015年7月14日 日時間20時49分(米国東部夏時間 14日7時49分)、あなたはどこにいただろうか。その時、地球から48億km先では、ニューヨーク・ロサンゼルス間をたった約4分で飛行できるほどの速度でNASAの探査機「ニューホライズンズ」が冥王星とその衛星をフライバイ(接近通過)し、太陽系外縁部に対するわたしたちの見方を変えてしまう数百枚にのぼる写真やデータを取得した。 そのおよそ半日後、ニューホライズンズから地上管制チームに冥王星フライバイの成功を知らせる信号が届き、研究者のみならず世界中の人々が興奮と

    冥王星最接近から1年 研究者が選ぶ「ニューホライズンズ」の10大発見
  • 書評: イケナイ宇宙学 間違いだらけの天文常識

    フィリップ・プレイト 著/江藤 巌、斉藤隆央、熊谷玲美、寺薗淳也 訳 楽工社 新書変型判、191ページ ISBN 978-4-903063-29-4 価格 2,625円 何度も申し上げてきたことだが、書評は天文普及家(プラネタリウム解説員)が心得て行かねばならない記載内容を主に評価している。その点から書は最高ランクに評価できる。副題にあるとおり、ホントにこの世には間違った天文常識が氾濫している。曇っているから今日プラネタリウムはお休みでしょうとか、曇っていても望遠鏡で星が見えるでしょうとかのお電話はまったく論外としても(現実にはかかってくるのだが)、春分の日にしか卵が立たない・南半球ではトイレが北半球と反対に渦巻く・夏暑いのは太陽が近づくから・北極星は一番明るい星などと、トンデモ誤解は多い。「アポロ計画陰謀論」「誤確認飛行物体」「占星術がうまくいかない理由」「ハッブルを知ったかぶる」「

  • JAXAが名称変更 国立研究開発法人に

    独立行政法人制度の改革にともない、4月1日よりJAXAの法人名称が「国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構」に変更される。 【2015年3月31日 JAXA】 JAXA(現・独立行政法人 宇宙航空研究開発機構)の法人名称が、4月1日より「国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構」に変更される。 これは「独立行政法人通則法の一部を改正する法律」の施行にともなうもので、現行の独立行政法人が、業務の特性に応じて「中期目標管理法人」「国立研究開発法人」「行政執行法人」の3つに区分される。組織活動の目標を指示する主務大臣(JAXAの場合文部科学大臣、内閣総理大臣など)が評価までを行うことで目標と評価の一貫性・実効性を向上させるなど、研究開発成果の最大化を目指す。 JAXAのほか理化学研究所、海洋研究開発機構など31法人が国立研究開発法人として分類されている。 新制度では主務大臣の関与を高め、研究開発成

    JAXAが名称変更 国立研究開発法人に
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2015/04/01
    なんか法人の名称はもう訳わかめ。
  • 土星の200倍、巨大な環を持つ系外惑星

    430光年彼方の系外惑星が、土星の200倍という巨大な環をまとっていることが明らかになった。さらにその中では地球に匹敵する大型衛星も作られつつあるかもしれないという。 【2015年1月27日 ロチェスター大学】 2012年、ケンタウルス座の方向約430光年彼方の若い恒星J1407(1SWASP J140747.93-394542.6)に、土星のような環を持った惑星が見つかった。恒星の手前を惑星が通過する「トランジット現象」の観測データを調べたオランダとアメリカの研究チームが、2007年に57日間にわたって惑星の環によるとみられる複数回の減光が起こっていることをつきとめたのだ。 J1407bの巨大な環(イメージ図提供:Ron Miller) 研究チームによる新たな解析から、この惑星J1407bの環の巨大さが明らかになってきた。J1407bは木星の10~40倍の質量と考えられ、30個以上も重な

    土星の200倍、巨大な環を持つ系外惑星
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2015/01/28
    わーすごい。
  • さまざまに分析される、地球に似たタイタン

    【2012年2月24日 NASA】 この時期、おとめ座やうしかい座などの春の星座を引き連れ深夜に南東の空に輝く土星。その衛星タイタンの、冬から春への変化をとらえた画像が公開された。地球によく似た地形を持つこの星の内部構造など、さまざまな研究成果が発表されている。 土星最大の衛星「タイタン」について、探査機「カッシーニ」のデータをもとにした一群の研究論文が発表された。季節の移り変わりや内部構造など「タイタンの全体像を知る新たなピース」(「カッシーニ」チームのConor Nixon氏)となる成果だ。 冬から春ヘ 雲間から見える北半球の地表 タイタンの北半球を2006年12月から2009年6月までとらえたようす。赤外線の擬似カラー画像。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/CNRS/LPGNantes) フランス国立科学研究センター(

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2012/02/25
    そんなことより、メーテルをどうやって助けるかだ。by鉄郎
  • 恐竜絶滅させたホシ探し、有力候補は潔白だった

    【2011年9月22日 NASA】 6500万年前に起こった恐竜絶滅の原因候補の1つ、「バティスティーナ族」と呼ばれる小惑星の一群が、潔白であることが赤外線観測で最終的に証明された。地球史最大のミステリーはまたまた迷宮入りとなりそうだ。 巨大小惑星の破片が地球に衝突したと考えられるが、果たしてその元となった天体は?(提供:NASA/JPL-Caltech) メキシコ・ユカタン半島。左上にチクシュルーブ・クレーターの一部である弧が見えている。クリックでキャプションなしで拡大(提供:NASA/JPL) メキシコ・ユカタン半島の先に、チクシュルーブ・クレーターと呼ばれる巨大隕石孔がある。地球にはほとんど存在しないが隕石に多く含まれる、イリジウムの鉱物が豊富に見つかっていることから、今から6500万年前に直径約10kmの小惑星が地球に衝突した痕とされている。そしてこの衝突が、ほぼ同時期に起きた、恐

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2011/09/23
    まぁでも、隕石なのはほぼ確定なんじゃないの?少なくとも、人工衛星ではないでしょ。NASAの奴、大丈夫かなぁ?
  • 日本公開天文台協会がサマータイム制に関する声明を発表

    サマータイムに関する声明文 東北地方太平洋沖地震およびそれに伴う災害に被災された皆さまに、お見舞いを申し上げます。また、救助・復旧作業等で、日夜ご尽力されている多くの皆様に、深く敬意を表します。 さて、震災により電力供給に滞りが生じたため、電力需要に関し逼迫した状況にあることは周知の通りです。現在はもちろんのこと、今夏についても節電努力が求められており、その方策のひとつとして「サマータイム制」の導入が提唱されています(注)。しかし、サマータイム制の節電効果には有効性の確証にあたり考慮が必要な要素が多く、自然と生活との調和を念頭に置いて活動している日公開天文台協会としては、その導入に反対を表明せざるを得ません。 考慮が必要な主な要素としては次のものが挙げられます。 (1) サマータイム制は、年に二度の時刻の書き換えを要します。会社、家庭、公共機関等に配置されている時計、コンピュータ、GPS

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2011/04/19
    要するに、サマータイムの実現可能性は低い、っちゅーことですな。ま、オラはまた今年も一人サマータイム制(別名早寝早起き制)の予定ですが。
  • どうなる、しし群? 流星研究者ボバイヨン氏に聞く

    【2009年11月4日 アストロアーツ】 しし座流星群が、ひさしぶりに話題となっている。2001年の大出現とまではいかないが、一晩で数百個の流星が見られるかもしれないという予報が発表されたからだ。これは当だろうか。そもそも、流星群の予報はいかにして行われているのか。彗星と流星の研究を専門とするジェレミー・ボバイヨン氏にたずねた。 ジェレミー・ボバイヨン(Jérémie Vaubaillon)氏はフランス出身の天文学者で、太陽系小天体を専門に研究している。とくに、10年前に確立されたばかりの分野、流星群の数値予想に積極的に取り組んでいて、パリ天文台に勤めるかたわら欧米の各地をまわり他の専門家たちと共同研究を続けてきた。 昨年12月、ボバイヨン氏は「2009年のしし座流星群はピーク時のZHR(理想的条件下での1時間あたり出現数)が500個に達する」という予想を発表して注目を浴びた。のちに20

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2009/11/04
    しし群ってねぇ…ちょっと略しすぎでない?
  • 「かぐや」、6月11日に月面落下

    【2009年5月22日 JAXA】 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、月周回衛星「かぐや(SELENE)」の運用を終えて6月11日に月面へ落下させると発表した。日陰の部分に落下するため、衝突の閃光を地球から観測できるかもしれない。 日初の大型月探査機「かぐや」は2007年9月14日に打ち上げられ、12月21日の定常運用移行から1年半近くにわたり、月を観測し続けている。予定していた観測を2008年10月末までにほぼ終えて、11月からは段階的に高度を下げながら観測を続ける後期運用に入っていた。しかし、軌道修正用の燃料がなくなるため、今年の夏までには運用を終えて月面に落下させる予定だった。 JAXAの発表によれば、「かぐや」は日標準時間6月11日午前3時30分ごろ月の表側のギル(Gill)クレーター付近(東経80度、南緯63度付近)に落下する。ここは月面の日陰に相当するため、JAXAは「か

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2009/05/24
    なんか、用済みになったらお払い箱とは、中年サラリーマンを見ているようで、切ないな。
  • 火星は生きている!大量のメタンを検出

    【2009年1月20日 NASA】 火星の大気から、大量のメタンが検出された。地質的に生成されたのか生物的に生成されたのかはわからないが、メタンを発生させる活動が進む火星は、もはや死に絶えた惑星とは呼べないようだ。 夏を迎えた火星の北半球におけるメタンの濃度を示した画像。紫色がもっとも濃度が低く、赤がもっとも濃度が濃いことを示す。クリックで拡大(提供:NASA) NASAや大学の研究者から成るチームは、NASAの赤外線望遠鏡設備ITFとケック天文台の10m望遠鏡で数年にわたって火星を観測し、スペクトルの分析から、メタンが存在する決定的な証拠を得た。 NASAゴダード宇宙センターのMichael Mumma氏は、「火星の大気中で、メタンはさまざまな形で短い時間のうちに破壊されます。つまり、わたしたちが火星の北半球に発見した大量のメタンは、ガスを放出するなんらかのプロセスが進んでいることを示し

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2009/01/21
    あれだ、火星人が皆で一斉に屁をこいてるんだ。
  • 1