寒さもひときわ深まりを見せている11月22日。新宿・歌舞伎町の一角にあるトラフグ専門店「とらふぐ亭」にマスコミ関係者20人程度が集められ、養殖トラフグの試食と説明会が行われた。 これは全国海水養魚協会のトラフグ部会が今年、11月29日を「いいフグの日」として記念日に制定したことをきっかけに行われたイベント。11月は各養殖場が2年かけてじっくりと育ててきた新もののトラフグの出荷が本格化する時期だ。 説明会で近畿大学農学部水産学科水産経済学研究室の有路昌彦(ありじまさひこ)准教授から説明がなされた後、記者の前に2人前はある、てっさの皿が並べられ、試食会が始まった。 この時、有路准教授から「1枚だけでは味がわからないので2枚以上重ねて取り、とにかくよく噛んで食べてみてください」と勧められた。 実はこれには意味があった。 「食べ物のうまみというのは、大きく分けると2つ。ひとつは脂肪分。そしてもうひ