※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 『アオアシ』というサッカー漫画を人に薦めるときに、筆者がまず言ってきたのは「何も調べるな。いいから読め」である。 手持ちの情報ゼロの状態で1巻から順に読んでいき、張り巡らされた伏線とその回収に驚き、のめり込み、気づけば既刊全巻を数日のうちに読破している。『アオアシ』というのはそういう作品である。 (C)『アオアシ』小林有吾 取材・原案協力/上野直彦(小学館) 広瀬章人という棋士を思い浮かべたときに、筆者の頭をよぎるのは、勝負の世界には似つかわしくない「鷹揚」という言葉である。鷹が空を舞うように、小さなことにとらわれずにゆったりとしていることだ。 史上初の大学生タイトルホルダー。将棋界のトップクラスであるA級棋士。現在は羽生善治竜王と七番勝負の真っ最中。形容する言葉はいくらでも出てくるものの、いざ本人と対面してみると、こんなにも自然体