京アニの建物内部。焼け焦げたらせん階段(撮影/今西憲之) 第1スタジオの近くには供えられた花が山のようになっていた(C)朝日新聞社 中学生時代の青葉真司容疑者 アニメ界の多くの至宝が失われた──。 【青葉真司容疑者の中学生時代の写真はこちら】 平成以降、最悪のテロとなった「京アニ放火殺人」。海外からも評価の高い日本のアニメ界の悲劇は、世界でも大きく報じられた。理不尽にも命を奪われた犠牲者を悼み、現場には多くの人が訪れている。容疑者にどんな動機があろうとも、絶対に許されない。 41歳の男による惨劇は、もはや鬼畜の所業というほかない。 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション(京アニ)」のスタジオ入り口に、青葉真司容疑者が侵入したのは7月18日午前10時半ごろである。 「死ね!」 青葉容疑者がそう叫びながらガソリンを1階にまき、ライターで火をつけると、瞬く間に炎が燃え広がり、スタジオの