ニューヨーク・スケッチブック (河出文庫) 作者:ピート・ハミル 河出書房新社 Amazon どなたかが年末に紹介されていた『ニューヨーク・スケッチブック』。 いつか読みたいと思っていた本です。 ちょっとブログ更新おくたびれ気味なので読んでます。 一編一編、とても短いのですが、濃密に心に迫ってきます。 どうも好き嫌いが激しくて、物の感じ方とか文体に抵抗がある小説は、最初の方を読んだだけで投げ出してしまうのですが、これはゆっくり味わうことが出来そう。 だいたい表紙の写真が良いじゃないですか。 ひび割れた階段や壁の古いアパートの冷たい踊り場で、美しく着飾ればはっとするようにもなるだろう金髪の女性が、安手の服を着て、独り本なんか読んでます。 孤独の似合う街ニューヨークなんでしょうね。 ちょっと体のラインも崩れてきてしまっている女性の、都会での必死の生活。 自分の弱さと強さが交互に問われる日常にあ