内閣府の平成21年版『高齢社会白書』によると、現在の貯蓄に関する60~64歳の意識では、高齢期に備え「現在の貯蓄額では不満だ」という回答が64.5%にのぼっている。また、将来自分の体が弱ったときに望む居住形態について、「現在の住宅にそのまま住み続けたい」「現在の住宅を改造し住みやすくする」をあわせ、62.8%が現在の住宅に住むことを希望している。 現役世代と違い、シニアになるほど「持ち家はあるけれど、手持ちの現金にゆとりはない」という傾向が強まる。今回はこのような不安を解消するツールのひとつとして、「リバースモーゲージ」のシステムを紹介する。