ここにきてから、自分が自分でいることができるようになった――ザッポスの社員は口々にそう語る。私たちが取材に訪れた日は、2週間前にグループ替えがあったばかりで、社員たちが新たな手作りの飾り付け(=パーソナライズ)に取り組んでいた。 ザッポスでは自分のデスクだけでなく、チームの共有部分、会議室なども自由にデコレートできる。チームごとにテーマを決めて、楽しみながら競い合う。各チームエリアの入り口に作られたゲート、座席のネームプレート、天井から吊された風船や横断幕、ビニールテープなどはさながら学園祭の賑やかさだ。このオフィスでは遊びと仕事が同居している。 この根底にあるのが、「社員が本来の自分でいられるときに一番自分の力が発揮される」という考え方だ。「ちょっと変であること、突飛であること」をザッポスでは歓迎している。そのうえで、職場のほかの仲間たちと楽しく過ごせることを心がけていれば、誰とでも相乗
会社のあり方を考えるとき、地理的な要素は欠かせません。やっぱり働く場所、住む場所にはこだわりたい。そのベースになっているのは「24時間遊び24時間働く」というカヤックのコンセプトです。 8年前から「旅する支社」という取り組みを通じて、世界各地で働いてきました。イタリアに始まり、ハワイ、ベトナムなど、興味のある場所で2~3ヶ月だけ支社を開設します。幸い、IT業界の仕事はネットがつながれば場所に縛られない。だから、いろんな可能性を試せるのです。 ビジネス上での業務効率だけを考えれば、東京にオフィスを構えるのが近道でしょう。でも、鎌倉にオフィスを置くことは自分たちのオリジナリティの表現でもあります。仕事には便利でも、遊ぶ場所や暮らしが窮屈になっていけば、失うものが出てくるはず。2002年にこの鎌倉に来て以来、東京との適度な距離感は、自分たちの働き方を忘れないためのいい前提条件になっています。よく
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