本誌2014年11月号(10月10日発売)の特集は、「創造性vs.生産性」。ピクサーやIDEO、カルビーなどの事例を通して、一見相容れないようにも思える2つの課題を考察する。HBR.ORGの関連記事第1回は、世界最高峰のクリエイティブ集団IDEOに根づく創造的文化について。創業者と共同経営者みずから、「肯定的な言葉を使うこと」の重要性を語る。 言葉は思考の結晶である。しかし、言葉はそれを使う者の思考パターンを反映するだけでなく、思考そのものを形成する。何を、どのように言うかは企業の文化に深く影響を及ぼしうる。従業員の態度と行動を変えたければ、まずは社内での言葉の使い方を変えるとよい。イノベーションを誘発したければ、新しいアイデアをめぐる会話に変化を与えてみるとよい。 我々のデザイン・コンサルティング会社IDEO(アイディオ)は数年前に、ジム・ウィルテンスのワークショップを主催したことがある