大型類人猿「ギガントピテクス」の歯(2016年1月4日提供)。(c)AFP/SENCKENBERG RESEARCH INSTITUTE/YAOWALAK CHAIMANEE 【1月5日 AFP】地球を闊歩(かっぽ)した史上最大の類人猿が10万年前に絶滅したのは、常食としていた森林の果実が気候変動の打撃を受けた後、サバンナの草に食性を切り替えられなかったことが原因であることがこのたび示唆された。 これまでに存在した中で、映画『キングコング(King Kong)』に登場するキャラクターに最も近いとされるこの大型類人猿「ギガントピテクス(Gigantopithecus)」は、大まかな推算によると、体重が成人男性の5倍で、身長が3メートルに達した可能性が高いという。 この類人猿は、100万年前の全盛期には、中国南部と東南アジア大陸部の亜熱帯森林地帯に生息していた。だが現在のところ、ギガントピテク