こどもの病院のなかというのは格差がある。 病院なんて行かないほうがいいわけであるのだけど、病院のなかにもめぐまれているひとと、めぐまれてないひとがいる。 一番、めぐまれているのは産科で12万の追加料金を払って無痛分娩する夫婦だと思う。 あんまり過激なことをいうと怒られるのだろうけど、金があって、健康なこどもを痛みなく産むのだから幸せマックスだろう。 他はランク付けできなかった。 というのも他は割とみんな不幸そうだ。 先天的なものの不幸のオンパレードだ。 しかし、トップクラスに不幸なのは奇形がある人間だろう。 奇形や脳性麻痺や染色体からの出来損ないやら寝たきりはトップクラスに注目の的だ。 母親の顔も一番疲れ果てている。 親も子供も未来がとても暗くて暗い。 そんなのが嫌で、別のフロアでマトモな子供が欲しいので高齢妊婦が血液やら羊水を取って腹の中の子をリセットマラソンしている。 奇形が注目されて