全国の空港で旅客機などへのレーザーポインターによる照射が相次いでいる問題を受けて、国土交通省は航空法の省令を改正し、空港周辺の空域を飛行する航空機に対してレーザーを照射する行為を禁止する方針を固めた。 同じ空域では、たこを揚げることも禁止し、違反者には50万円以下の罰金が科される。米軍機についても対象に加える方針で、早ければ年内の施行を目指す。 国交省によると、2010年7月~今年6月末に把握できたレーザー照射による被害は、民間機だけで194件に上る。大半は、着陸態勢に入った航空機に照射されていた。他に厚木基地(神奈川県)や米軍普天間飛行場(沖縄県)などで、自衛隊機や米軍機が被害に遭うケースもあった。