高学年の授業のなかで、算数があまり得意でない児童に、3人がそれぞれ4円を持っていたらお金は全部でいくらになるか聞いてみました。その児童は7円と答えました。 そこで、お父さんが4円、お母さんが4円、お兄さんが4円持っていました。全部でいくらですかと訊きました。 4×3?と私に訊いて12円と答えました。 最初の問いと、後の問いではどちらが難しいのでしょうか。 高学年の彼が最初の問題を解けなかったのは、イメージとして二つの数字しか思い浮かばなかったのでしょう。そして後の問いでは、乗数の3を自分で求めたため、二つの数の関係が正確に掴めたのでしょう。 低学年では、乗数を自分で求める学習の方が難しいのかも知れません。 でも、既に掛け算の学習を終えていて、文章題が掛け算か足し算か迷っている児童には、後者のような問題をとかせて掛け算の概念を正しく認識させることが重要だと思いまた。 植村