鳩山由紀夫元首相が理事長を務める東アジア共同体研究所が来月、那覇市に沖縄事務所を開設する。鳩山氏は12日、本紙の取材に対し「普天間の移設問題に関し、私なりに方向性を探っていきたい」と述べ、米軍普天間飛行場の県外・国外移設に向けた取り組みに意欲を示した。 沖縄事務所は「琉球センター」と命名する方向。常駐の職員1人を配置する。事務所開設を記念したシンポジウムなどの開催を検討している。 同研究所は東アジアの各国がさまざまな分野で協力を進める共同体構想を提案し活動することが目的。鳩山氏は「日本が中国、韓国と非常に険悪になっている。中韓両国や東南アジア諸国連合(ASEAN)に米国の人々も交えて対話する文化的イベントなどを通し、信頼関係を高めていけるのではないか」と述べた。 鳩山氏は事務所開設の調整のため10〜12日に来県した。滞在中、稲嶺進名護市長やマグルビー在沖米総領事と会談したほか、普天間