日本の新幹線技術の売り込みが本格化してきた。前原誠司国土交通相は15日、米ワシントンで21日に開かれる高速鉄道セミナーに馬淵澄夫国交副大臣を派遣し、米政権が進める高速鉄道ネットワークに日本の新幹線方式を採用するようラフード米運輸長官に働きかけることを明らかにした。また長安豊国交政務官を18日から22日までブラジルに派遣するなど、各地に“営業マン”を送り込む。 日本の新幹線技術はすでに台湾や中国の高速鉄道のほか、イギリスでも関連技術が導入されている。ベトナムが日本の新幹線方式で建設を進める意向を明らかにしているほか、昨年1月にはインドのプラサド鉄道相が来日し、東海道新幹線に試乗するなど関係各国の関心も高い。 日本が新幹線の売り込みを本格化させるのは、ここ数年、世界各国で大規模な高速鉄道の建設計画が進んでいるからだ。中国、インド、ブラジル、ロシア、ベトナムなど高成長を背景に将来見込まれる大量輸