今回の民主党小沢代表の公設秘書が東京地検特捜部に逮捕拘留されている事件で、民主党が開いた説明記者会見はあまりにも杜撰であったとの指摘は多いと思います。 なぜならこの西松建設のからの迂回献金(その判断はまだ下されてはありませんが)に対する疑義は民主党よりも自民党にとって致命的であったからです。ここでも民主党の組織、個人における危機管理の甘さが露呈したとはいえないでしょうか。 本件の場合の危機管理はそう簡単ではなかったと思います。なぜならリスクの対象(この場合は民主党の利益と小沢代表の利益が相反する場合があります)範囲、そしてリスクの主体(敵)が複雑で事前にそれらを抽出予見することはなかなか大変な作業といえます。 しかし従前に不動産事案、西松建設事案が浮上していたにもかかわらず、当事者には「問題が無い」との認識があったことが大きな問題ではないかと思います。危機管理は危機や脅威が存在するという認