処理水をためる1000基余りのタンク群をバスに乗って抜け、敷地の南端に向かうと、コンクリート製の大きな箱(高さ約2~8メートル)が並ぶ一帯が見えてきた。 1月下旬、東京電力福島第1原発を毎日新聞記者が訪ねた。ここは、汚染水を処理する過程で取り除いた放射性廃棄物を屋外保管する場所だ。フェンス越しに見える箱の中には、HIC(ヒック)と呼ばれる円筒形の容器(高さ約1・9メートル、直径約1・5メートル)に入った廃棄物が収められている。 ヒックは放射線を遮蔽(しゃへい)するポリエチレン製で、外側をステンレス製の容器で二重に覆っている。中に入っているのは、汚染水を処理水にする際に生じる汚泥や使用済み吸着材だ。どちらも高濃度の放射性物質を含み、ヒックの表面線量は高いもので毎時10ミリシーベルトを超える。
老いた肌に薬を注射すると、若いころのように張りが戻り、しわがなくなっていく――。 これは、見た目だけをよくする美容整形ではない。細胞の「時計の針」を巻き戻し、肌そのものを細胞レベルで若返らせるのだ。 まるでSFのようなこの技術は、米ベンチャー企業「ターン・バイオテクノロジーズ」が手掛ける。ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏が発見したiPS細胞に、その秘密があるという。どんな仕組みなのか。 同時公開の記事があります。 ◇ずっと生きられれば子孫は「邪魔」に 霊長類学者・山極寿一さん ※『神への挑戦 第2部』好評連載中。生命科学をテーマに、最先端研究に潜む倫理や社会の問題に迫ります。これまでの記事はこちら 次回:目指すはピンピンコロリ iPS細胞は、血液や皮膚などの体細胞に「山中因子」と呼ばれる遺伝子を加え、分化前の受精卵のような状態まで戻す「初期化」をして作られる。 山中因子を働かせる
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