かつて僕はGREEN DAYをただのポップなバンドだと思っていた。 メロディーはキャッチーで、聞いてて気持ちいいが、 これといって独特なものに欠ける、よくある売れてるバンドの一つだと。 でもそれも前作『アメリカン・イディオット』が出るまでのこと。 あれはロック・パンクミュージックにおける革命だった。 相変わらずキャッチーなメロディーだが、一つ一つの曲が、 描かれている詩の世界と絶妙にマッチしていた。 それは、もともとの英語の詩を味わえない人には分からない世界。 そして空前絶後のロック・オペラと呼ばれることになる手法。 アルバム全体が一つの物語を形成していた。 すぐさま『アメリカン・イディオット』は、僕にとって、 今まで聞いた全てのアーティストの全てのアルバムの中で最高のものとなった。 しかも大きく2位以下を引き離して。 だからその次の作品である『21 Century Breakdown』が