松原望先生との共著で、ぼくの新著となる『戦略とゲームの理論』東京図書の見本刷りが手元に届いた。企画から刊行まで二年以上もかかったので、とても感慨深い。以下のような本。来週の土曜日(10日)頃には書店に並ぶ予定だ。 戦略とゲームの理論 作者: 小島寛之,松原望出版社/メーカー: 東京図書発売日: 2011/09/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 33人 クリック: 1,399回この商品を含むブログ (9件) を見るこの本のポイントは、端的に言うなら、タイトルの「戦略と」のところにある。一般にゲーム理論の本というと、ゲームの例をいくつか提示し、そのナッシュ均衡を与えることに終始している。それはそれで、ゲーム理論家として正しい常識的な態度なんだと思う。でも、松原先生とぼくの目論見は、それとはまったく別のところにある。ナッシュ均衡なんてどうでもいい、というか、若干批判的なスタンスさえと