福州空港のVIPラウンジから家族らと共に出てきたせん其雄船長(中央)=中国福建省福州で2010年9月25日、鈴木玲子撮影 【福州(中国福建省)鈴木玲子】日本で釈放され、福建省福州の空港に着いた※其雄(せん・きゆう)船長(41)は、チャーター機のタラップを下りる際に両手を高々と上げてVサインをした。 船長は、野球帽にワイシャツ姿。到着後に花束を受け取り、空港に出迎えた妻子や中国外務省幹部らを前に笑みを浮かべた。 新華社通信によると、船長は「(共産)党と政府の配慮に感謝し、祖国人民の関心に感謝したい」と話し、拘束については「日本の拘束は違法だ。釣魚島は中国の領土。私は中国政府の立場を支持する」と述べた。その後、船長は妻子や当局者と共にマイクロバスに乗り込み、空港を後にした。 中国メディアは速報で帰国の様子を伝えた。空港には日本人記者も詰めかけたが、空港内部での取材を許されたのは中国と香港