チャド、ナイジェリア、ニジェールとカメルーンにまたがるチャド湖そばの国連の難民キャンプで、薪を集める子ども(2015年1月26日撮影)。(c)AFP/SIA KAMBOU 【2月15日 AFP】1月末、同僚のセリア・レブル(Celia Lebur)がアフリカ中部チャドとナイジェリアの国境地帯へ飛んだ。ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による過去最悪規模の残虐行為から逃れてきた人々の話を聞くためだ。 チャド国内に設けられた難民キャンプには、生まれたばかりの男児に授乳する若い母親、アイシャ・アラジ・ガルブ(Aisha Aladji Garb)さんがいた。両国の国境に位置するチャド湖(Lake Chad)を渡って逃げてくる途中、カヌーの上で出産したのだという。 ボコ・ハラムが勢力を拡大してきたこの6年間で最悪と思われる襲撃事件は、1月3日、ナイジェリア北東部