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ブックマーク / honsuki.jp (2)

  • 裏社会コミュニティの人たち<後編>【第7回】丸山ゴンザレス | 本がすき。

    犯罪者を一斉摘発する作戦中の軍隊。 裏社会流・忠誠心の植え付け方 前回は、裏社会に共通する考え方として、「縄張り」「ボスへの忠誠(裏切りの禁止)」「アンチ警察」があり、「縄張り」について述べた。今回は残り2つについて説明しよう。 まず、「ボスへの忠誠(裏切りの禁止)」についてだ。これは、縄張り意識よりもっと内向きに対する考え方である。ドメスティックでセンシティブでデンジャラスである。カタカナ英語でごまかしている感はあるのだが、つまり、とにかく面倒で危ない考え方なのだ。そのあたりの説明を兼ねて、悪い奴らがどのように考えているのかを紹介しよう。 忠誠心であり、裏切りの禁止。これは表裏の関係である。裏切られないような関係性は、そのまま忠誠心のある上下関係になるからだ。 どんな組織でも忠誠心の植え付け方はふた通りある。ゆっくり植え付けるか、強烈に植え付けるかだ。 ゆっくりのほうは、「餌付け」である

  • 裏社会コミュニティの人たち<前編>【第6回】丸山ゴンザレス | 本がすき。

    プロジェクトにたむろするギャングメンバーたち。一見すると普通の風景。 裏社会に共通する3つの考え方 スラム取材をルポとして発表してみて気がつくことがある。それはスラムと裏社会を同一視する人が多いということだ。たしかに貧困層が犯罪組織と結びつきやすいという事例は、中南米からアメリカ全土で勢力を拡大するMS13のような凶悪ギャング組織など、世界各地で見られる。 だが、実際にスラムと裏社会を取材している立場からすれば、両者はまったく別の存在だと断言できる。エリアやコミュニティのことを指すスラムに対して、犯罪者の集団である裏社会の「組織」とではそもそも種類が違う。これらを同一視する誤解が生まれるのは、スラムに犯罪組織の構成員が住んでいることが多いからだろう。同じ場所に暮らしていても価値観や考え方がまったく異なるのは、日を見ても明らかであろう。スラム街に暮らす人々のなかには、いろんな価値観の人がい

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