会社の先輩や同僚と飲み屋で話していて、自分の知らないことが話題になる。よくあると思いますが、そんなとき皆さんはどうしていますか? 本当はよく知らないのに、知っているようにとり繕うこと、あるのではないでしょうか。 「それ知りません。教えてください」という言葉、私たちはなかなか言えません。ばかにされたくないとか、低く見られたくないという意識は誰にでもあります。逆にいうなら、自分を大きく見せたいというのは本能に近い。鳥などが羽を広げることで大きく見せて威嚇するのと似ています。 人間の「他人から評価されたい」という願望は、言い換えると「優越欲」になります。他人よりも自分は勝っている、優越しているということを示したいわけです。知らないということは他者より劣っていることを認める行為でもありますから、どうしても「知ったかぶり」してしまう。 ただし、これは人間の本性というだけでなく、いまの競争社会がつくり