夕暮れ時、母は前もって予約していたケーキとオードブルを買ってきた。年に一度の御馳走に内心ワクワク。まずオードブルを。最近お腹を壊していたため、すぐに食べ終わった。これ以上食べられそうになかった皿を片付け、側にいた猫を撫で回した後2階の自分の部屋に篭もる。しばらくして無性にケーキが食べたくなったため冷蔵庫にあるケーキを食べに行く。ゴチャゴチャしたキッチンにケーキを置いて8等分に切る。久しぶりに包丁を握ったため等分でもないただのボロボロケーキが出来上がった。そして自分の食べる分を皿にわけ、箱にケーキをしまおう。「グシャー」あーあ、やっちゃったよ。落としちゃった。本当にいっつもそうだよね君は。何千円もするこのケーキを一口も食べてないのに一瞬にして台無しにするスーパーエンターテイナー。このドジ野郎。すぐに母の部屋に行き指に付いたクリームを見せながらこう言う。「落ちた。。。」1年前から不登校で家に引