アニメ!アニメ!編集部は2015年12月16日から23日の期間、2015年のアニメ作品及び視聴動向についてユーザーアンケートを実施。いただいた結果をもとに、昨今、話題となるアニメファンの動画配信を利用した視聴動向をまとめた。 回答をいただいたのは1478名。最新の動画配信サービスの利用動向が窺われる。 ■ 有料配信サービスの利用者は11.9% 新たなビジネスとしても期待されているアニメの動画配信サービスだが、実際の利用者はどのぐらいなのだろうか。今回の調査からは、全体の48.4%が無料配信サービスで視聴していることが明らかになった。すでに二人に一人は、動画配信を利用していることになる。 一方で、有料サービスは広がりに欠けているようだ。定額見放題サービスの利用者は11.8%、個別課金サービスの利用者は3.4%にとどまっている。定額サービスは月額400円程度から1000円程度の金額だが、無料サ
左)クランチロール共同創業者・CEOクン・ガオ氏 右)クランチロール日本法人社長 ビンセント・ショーティノ氏 10月22日、米国・サンフランスシコ市に本社を持つクランチロールは、住友商事と共にアニメ製作の投資を行う会社を共同設立すると発表した。新会社の名称や時期、出資比率、投資規模については今回明らかにされていないが、昨今のアニメビジネスの流れの早さから、かなり早い段階で立ち上がることになりそうだ。 発表によれば新会社は、日本アニメへの製作委員会への出資を目的とする。出資を通じて海外向けのアニメの権利などを獲得し、日本アニメの海外への流通を促進する。 クランチロールはアニメやマンガ、ドラマなどの日本コンテンツの海外向け配信の大手サイト、世界7ヶ国語で日本アニメを日本での放送開始と同時期に配信する。登録ユーザー数は世界全体で1000万人を超える。再び盛り上がっているとされる日本アニメ人気の中
■ 豊永真美 [昭和女子大現代ビジネス研究所研究員] [プロローグ] 2015年1月7日、フランスで風刺週刊誌「シャルリ・エブド」が襲撃され、同誌に寄稿するバンド・デシネ作家5人を含む⒓人が落命したとき、フランスの出版界はいち早く、弔意を示した。特に目立ったのがバンド・デシネ界隈の人々である。たとえば、バンド・デシネ出版社であるジャック・グレナは複数のテレビ番組に出演した。 ジャック・グレナは、学生時代に、シャルリ・エブド(*1)の前身のシャルリ・マンスエルの使い走りとしてアルバイトを始めたことから犠牲者とのつながりも深く、個人的な哀悼の意と、表現の自由を守るために戦ってきた「シャルリ・エブド」誌への敬意の双方を示すためにテレビ出演をした。 また、フランス出版協会(SNE)の会長であるヴァンサン・モンターニュは1月9日に犠牲者の作家一人一人の業績を称えた追悼声明を発表した。 ジャック・グレ
BY ロミ ■ ユニークなイベントが目白押し 本家オタコンでは、アニメと漫画以外にも豊富な日本文化への理解を深めてもらうため、これまでに茶道やメイド喫茶などの伝統文化やサブカルチャーなどをピックアップしてきた。今回、オタコンベガスではその一環として、アメリカ人力士による相撲のデモンストレーションがあった。 筆者はスケジュールの都合上、観戦することはできなかったが、話を聞くと相撲を見るのは初めてという人はかなり多く、皆その迫力に圧倒されたようだ。 (実は、アメリカ人力士の控え室とサイン会の会場がダブルブッキングとなり、控え室の外で日本人ゲストのサイン会を行うというハプニングもあったが、フタッフも来場者も皆、臨機応変にサポートしてくれた。) そして何と言っても、オタコンベガスの最大の目玉とも言えるのが『スペース☆ダンディ』のプレミア先行上映会だろう。アメリカでは1月4日午後11:30からカート
■ 海外向けアニメ配信会社DAISUKIサービス開始 ■ クランチロールがメディア投資企業チャーニン・グループ傘下に ■ アマゾンが国内映像配信サービス「インスタント・ビデオ」スタート 海外市場では、日本アニメ関連のビジネスの様相がここ数年で様変わりした。Blu-rayやDVDでのビジネスは縮小が続き、テレビ放送枠の確保は多くの作品にとって、依然ハードルが高い。 一方で、2000年代後半に始まったインターネットを使った海外での動画配信が、急激に存在感を増している。PCだけでなく、スマートフォン、タブレット、IPTV、さらにゲームコンソールを通じて視聴が可能になるなど、デバイスの多様化が視聴ユーザーを拡大している。 2013年3月には、海外向け動画配信サイトのクランチロールが有料会員の20万人突破を発表した。同社によれば有料会員数はその後も右肩上がりだという。また、無料の登録会員は1000万
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第21回 「アメリカでYURIマンガ専門出版社を立ち上げたエリカ・フリードマン氏インタビュー」 前編 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。現在は文化庁のメディア芸術を推進する部署で研究補佐員として勤務中。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ エリカ・フリードマン氏 小説、アニメ、マンガなどで「百合」と呼ばれるジャンルがある。ウィキペディアによると「女性の同性愛、またはそれに近い友愛のこと。また、それらを題材にした各種作品」とのこと。実際には「百合」の定義は人によって意見が分かれるようだが、ニッチと
高畑勲監督 11月7日、東京都内のホテルにて、映画『かぐや姫の物語』の完成報告会が開催された。公開前から映画ファン、スタジオジブリファンの話題を集めてきた作品だ。 とりわけアニメ関係者やアニメファンからは、大きな関心を集めてきた。1999年の『ホーホケキョ となりの山田くん』以来、巨匠・高畑勲の14年ぶりの劇場アニメである。さらに公開日の突然の延期、事前に公開されたPVは、かつてなかったような映像表現など、いくつもの驚きが続く。一体どんなやりかたで制作しているのか、本編の映像は?ストーリーは?多くの人が本作の興味津々だ。 そんな謎も、もうすぐに解けることになる。企画開始から8年間の年月をかけ、映画は遂に完成、一般試写会も開始する。完成報告会は、そうした完成までの想いを監督が語る場ともなった。 高畑監督は、いつもあまりスタッフに感謝をいうことはないのですがと前置きをしつつ、「長い時間がかかり
国立国会図書館が発行する「調査と情報-Issue Brief-」の10月18日号(804号)が、「クールジャパン戦略の概要と論点」としてクールジャパン戦略について取り上げている。この解説が現在のクールジャパン戦略を的確に解説にしており、問題点、課題の提示が非常に興味深いものとなっている。 「調査と情報-Issue Brief-」は、2003年以来、国立国会図書館が刊行するものだ。週におよそ一度、国政上の課題について簡潔な解説をする。およそ10ページ程度で読みやすい。 クールジャパン戦略は、近年、国政の中で言及されることが増え、また財政支出も増えている。まさに重要な政策課題のひとつに浮上している。 しかし、注目が増す一方で、クールジャパンとはそもそも何なのかの定義は曖昧だ。またクールジャパン戦略の概念や目標も、それぞれの立場によって異なり、拡散しがちだ。そうした点で、こうした解説はまさに時代
米国のテクノロジー・メディア情報のAllThingsD.comは、10月30日付で海外向けに日本アニメのインターネット配信をするクランチロール(Crunchyroll)がチャーニン・グループThe Chernin Groupに買収されたと報じている。 報道によればチャーニン・グループは、クランチロールの株式の過半数を1億ドルに近い金額で取得した。株式売却後も、クランチロールの経営陣や現在も株式の一部を保有するテレビ東京は少数株主としてとどまるとしている。当面は現体制で、日本アニメや10月にスタートした日本マンガの世界配信に注力することになりそうだ。 クランチロールは2000年代半ばにサイトを立ち上げた。当初は海外に多い日本アニメの違法動画配信サイトとしてスタートしたが、ベンチャーキャピタルからの出資をきっかけに、サイトの合法化に方針を転換した。2009年以降、日本のアニメ作品の権利者と契約
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く