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ブックマーク / www.rri.kyoto-u.ac.jp (2)

  • ウラン採掘と人形峠旧ウラン鉱山

    未だに陽が当たらない「上流」 原子力の世界では、ウランを採掘し、濃縮、加工して原子炉に装荷するまでの段階を「アップストリーム(上流)」と呼び、原子炉でウランを燃やしたあとの、再処理、廃物処理・処分を「ダウンストリーム(下流)」と呼んでいる。 原子炉を運転すれば、核分裂生成物や放射化生成物が生み出される。純粋に物理学的に言えば、生み出した放射能を消滅させることもできる。しかし、実際にそれを行おうとすると、厖大なエネルギーが必要となるし、別の放射能が新たに生み出されてしまう。結局、自ら生み出した放射能を消すことができないまま、人類はここまで来た。やむなく、生み出した放射能を地中深く埋める案などが出されてきたが、安全の保証を与えられないまま今日に至っている。原子力発電所が「トイレのないマンション」といわれるゆえんであり、ようやくにして「下流」問題の深刻さが認識されるようになってきた。 しかし、放

  • ウクライナにおける放射線影響

    ドミトロ・M・グロジンスキー ウクライナ科学アカデミー・細胞生物学遺伝子工学研究所(ウクライナ) はじめに 1986年4月26日は,チェルノブイリ原発4号炉が爆発し全ヨーロッパに放射能汚染を引き起こした日として,歴史に残ることになろう.初めの爆発とその後の熱は,揮発性の放射性物質を上空1500mに吹き上げ,その後,これらの物質は広く拡散することとなった.厖大な放射能を含んだ雲は,風向きによって,北,東,南そして西へと流れ,数1000km離れた地にも降り積もった.チェルノブイリの破壊された原子炉から放出された放射能は,ウクライナだけではなく,ベラルーシ,ロシア,ポーランド,スウェーデン,ノルウェー,フィンランド,ドイツ,ハンガリー,スロベニア,リトアニア,ギリシャ,ブルガリア,スロバキア,さらに多くの国々を汚染した.揮発性の放射性核種と,微細なホットパーティクルが事故直後の数日間に,これらの

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