もしも、この記事を読んでいる君が、「会社の上司や先輩は自分を育てようとしてくれている」なんて思っているとしたら、それはあまりにもお人よしだ。ナイーブともいう。 ちなみに、「ナイーブ」はほめ言葉ではない。辞書を引くと、「単純な、世間知らずの、だまされやすい」「無邪気な」「幼稚な、素人の」「うぶな」といった語義が並んでいる。 「君はナイーブだね」といわれたら、それは「純粋だね」とほめられたのではなく、「幼稚だなあ」とあきれられたと受け取るべし。 「若い才能は早めにつぶしておかないと」と笑うベテラン 話を戻そう。 上司や先輩たちは若手を育てようとするどころか、むしろつぶそうと考え、行動する機会をうかがっている。中には真剣に若手の育成を考える上司・先輩もいるが、それは少数派だろう。 いや、正確には一人の人間の中に「育てよう」という人格と「つぶそう」という人格が共存していて、その時と場合に応じてどち