尼崎市教委は29日、市立小学校が卒業証書に別の小学校の印影を誤って印刷し、2018~21年度の卒業生553人に授与していたと発表した。卒業生宅を家庭訪問して謝罪し、正しい公印の証書と差し替えるとしている。 学校教育課によると、この学校では18日に卒業式があり、卒業生が誤りに気づいて発覚。印影3カ所のうち2カ所が別の小学校の公印になっていた。 卒業証書は共通の台紙を市教委が発行し、各学校で校長名と児童名、公印を入れる。この学校では18年度から市内全小中学校で導入している「校務支援システム」を使ってデジタル化された公印を印刷していた。同年度にシステムを使った証書の印刷・作成研修があり、サンプルの別の小学校の印影データが使われたとみられる。手作業で押印した1カ所の公印は正しかった。