黒すぎて亜空間につながる穴が開いているような感覚に陥ってしまいそう。まさに底の知れないブラックホールみたいな漆黒の新素材が開発されたようだ。 「ベンタブラック(Vantablack)」または「超黒」と呼ばれるこの光吸収素材は、光の吸収率99.965%、つまり光を0.035%しか反射しない、世界一の黒さを誇る。あまりに黒すぎて空洞にしか見えない。まさにブラックホールなのだ。 ”ベンタブラック”は英国のナノテクノロジ―企業、サリー・ナノシステム社が開発したものだ。直径2~3ナノメートル(10億分の4)の多数のカーボンナノチューブ(筒状炭素分子)を低温度を維持したまま、金属基板上に密着し成長させることで驚くべき光の吸収率99.965%という可視光吸収能を実現できたそうだ。 この画像を大きなサイズで見る カーボン・ナノチューブは人間の髪の毛の1万分の1の細さで、チューブ内でギャップを通らない限り光
福島第1原発事故で大量に漏れ出た放射性物質。体が放射線を受ける「被ばく」という言葉が連日報道されるが、放射性物質が体の中に入り込んだ「内部被ばく」とは何なのか。今さらですが、おさらいしてみましょう。【宍戸護】 ◇原爆被害では重視されず 髪を取り置くなど対策を Q 被ばくとは何ですか。 内部被ばくの研究を長年してきた稲葉次郎・元国際放射線防護委員会(ICRP)委員 放射線を体の外から受けることを外部被ばく、呼吸や飲食を通して体に入った放射性物質から受けることを内部被ばくといいます。体に入った放射性物質を線源と呼び、1秒間に出る放射線の数をベクレルという単位で表します。放射性物質には放射性ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムなどがあり、それぞれの性質により、α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)線などの放射線を出します。各線ごとに体に与える影響の大きさも違います。これらのあらゆる
File Not Found. 該当ページが見つかりません。URLをご確認下さい。 お知らせ 事件・事故のジャンルを除き、過去6年分の主な記事は、インターネットの会員制データベース・サービスの「京都新聞データベース plus 日経テレコン」(http://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/kyoto/)もしくは「日経テレコン」(本社・東京 http://telecom.nikkei.co.jp/)、「ジー・サーチ」(本社・東京、 http://www.gsh.co.jp)のいずれでも見ることができます。また、登録したジャンルの記事を毎日、ネット経由で会員に届ける会員制データベース・サービス「スカラコミュニケーションズ」(本社・東京、http://scala-com.jp/brain/) も利用できます。閲読はともに有料です。 購読申し込みは下記のページから
福島県内 1,600 箇所の放射線量を可視化してみたの続きです。説明をよく読んでから、図を眺めて下さい。また、1,600 箇所のほうの記事も併せてお読み下さい。長文ですので、体力のある方向け。絵は一番後ろのほうに出てきますが、飛ばし読みせず、可能な限り説明文も読んで頂けるとありがたいです。重なって描画されている点もありますので、ぜひ「大きな地図で見る」を押してみて下さい。 「重過ぎて閲覧できない」という環境の方は、こちらをお試し下さい。ただし、更新されない可能性があります。このページが最新情報です。 1. 作成にいたる経緯 福島県と文部科学省は精力的に放射線量の測定を続け、福島県内全域で多数の観測データを公表しています。これは健康被害や避難の判断の基礎となる、とても重要なデータです。測定を進めている担当者の方々の努力は、大変なものだと想像します。 一方で、PDF などで公開されている数値を
第50回 練習の効果 2010年12月14日 サイエンス・テクノロジーハッキング コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジーハッキング (これまでの増井俊之の「界面潮流」はこちら) 何かの練習を始めるとき、最初のうちは上達が実感できるものの、続けるうちに上達の速度が落ちたりスランプに悩んだりすることは誰もが経験することだと思います。 ワインバーグの名著「ライト、ついてますか」などの翻訳者としても有名な東京工業大学名誉教授の木村泉氏は、練習量と上達の関係を定量的に評価したいと考え、大量の折り紙を自分で折るのに要する時間を計ることによってその関係について考察しました。 木村氏は、吉澤章氏の「創作折り紙」という本で紹介されている「みそさざい」という作品を15万回折り続け、折るのにかかった時間がどのように変化したかを記録しました。折るのに要した時間を縦軸に/試行回数を横軸
中央大学の公式サイト 大学の基本情報、入試情報、学部・大学院・専門職大学院での学びポイント、世界に目を向けた研究や国際展開など、中大の旬な情報をお伝えします。中央大学はユニバーシティメッセージである「行動する知性。」のもと、未来につながる学びの実現に向けて「開かれた中央大学」をめざします。
日本学術会議(金沢一郎会長)は25日、科学技術基本法を改正して「科学技術」を「科学・技術」と表記するように求める勧告を菅直人首相にした。勧告は「要望」「提言」「声明」など同会議が行う意思表示のなかでもっとも重く、地震災害時の大都市の安全確保について勧告した2005年4月以来となる。 「科学技術」は「科学」と「技術」という別の言葉を並べているが、勧告は「科学技術」を「科学に基礎付けられた技術」の意味で使われがちで、技術重視になると指摘。短期的に結果を求める成果主義に偏り、将来につながる科学の基礎研究が軽視されることを懸念している。 政府の総合科学技術会議は、1月から「科学・技術」の表記を使っているが、勧告では「法においても明確に採用すべきだ」とした。 また、科学技術基本法には、「人文科学のみに係るものを除く」との規定があるため、自然科学だけでなく、人文・社会科学も含め学問全体を施策の対
小惑星イトカワに着陸した探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルには、1ミリ・メートル以上のイトカワの砂粒や石のかけらは入っていないことがわかった。 宇宙航空研究開発機構が18日、エックス線を使った検査で確かめた。 宇宙機構のはやぶさプロジェクトチームは同日夕、カプセルが破損していないかをエックス線で検査した。1ミリ・メートル間隔で調べたところ、カプセル内の密閉容器は壊れていなかったが、その中に砂や石などの試料はみつからなかった。 はやぶさは、2005年に小惑星イトカワに着陸した際、表面の砂などの採取を試みた。しかし、装置がうまく働かなかったため、いまは0・01〜0・1ミリ・メートルほどの小さな試料が入っていることに望みをかけている。 今後、カプセルを解体して密封容器だけを取り出し、エックス線で再度検査。その後、開封して詳しく内容物を調べる。中に試料が入っているかどうかが判明するまでには、数
「優れた研究」の基準というのは人によっていろいろであると思いますが、科学関係の物書きをしている身の筆者には、ひとつ明快な定義があります。「専門家以外の人にも、ひとことで説明できる研究であること」です。実際ノーベル賞級の仕事というのは、「電気を通すプラスチックができた」「分子の左右を作り分けた」「細胞を光らせて生命現象を目に見えるようにした」など、たいていの場合一言ですぱっと説明ができるものです。 今回紹介する「アクアマテリアル」(論文:Nature 2010, 463, 339–343)はこの定義にまさに当てはまる、というよりそれを越えてしまったものです。何しろ「水からプラスチックを作った」という、まるで夢物語のような話なのですから。この驚くべき新素材は、水にごく微量の粉末3種類を加え、かき混ぜるとものの3秒でできあがります。95%以上が水分から成るにもかかわらず、20倍の長さに引き延ばし
前の記事 ネットブック売上が激減:iPadの登場で 姿勢は心に影響:「上向きは幸せな記憶」 2010年5月 7日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジー Brandon Keim Image: Evire.R./Flickr 肉体の動作と記憶は緊密に絡み合っており、たとえば箱の中のおはじきを別の箱に移すといった一見意味のない動きでさえも、物事を思い出すスピードや方向性を変えてしまうことがある。 おはじき移動の実験を行なったのは、独マックス・プランク研究所のDaniel Casasanto氏とエラスムス大学のKatinka Dijkstra氏(ともに心理学)。研究は論文(PDF)にまとめられ、今年3月発行の『Cognition』誌に掲載された。 このグループは過去の研究で、右利きの人はポジティブな感情を右方向に、ネガティブな感情を左方向
(07/18)私はいかにしてニセ科学批判者と呼ばれるに至ったか (07/17)産総研がバイオインフォマティクスのワークショップを開催するようです (07/12)IBMがゲノムビジネスに本格参入するらしい (07/11)ホメオパシー助産師のビタミンK2の問題が裁判になった (07/04)日本トンデモ本大賞2010オープニングムービー (07/03)トゥーリオ・シモンチーニのがん治療についてのまとめ (03/29)『「トンデモ」批判の政治性と政治の未来』にコメントしてみる (03/24)ニセ科学商品バイオラバーについてのまとめ (03/23)正しい目薬のさし方 (03/21)科学なポッドキャストをまとめて紹介してみる はじめにお読みください(1) サイエンスニュース(122) 宇宙開発・天文ニュース(78) サイエンストピックス(57) バイオニュース(155) バイオインフォマティクス(17
(母)「トイレに行っておきなさいよ」 (子)「行きたくない!」 ほどなく股を押さえ、足踏みする子に…… (母)「だからトイレに行っておきなさいって言ったでしょ!」 (子)「でも、さっきは行きたくなかったんだもん。急に行きたくなったんだもん!」 子どもを持つ人なら、誰でも一度は経験したことがあろう、こんなやりとり。 実際、「トイレに行きたくない」と口では言っていても、いざ行かせてみると、ちゃんと出ることは多々あるし……。 でも、そういった精神的な部分だけでなく、不思議に思うのは、子どもに比べて、大人がかなり長時間でもトイレをガマンできること。 これは忍耐力の違いなのか、それとも膀胱にため込める量の違いなのか。神奈川県の消化器内科の医師に聞いた。 「子どもの場合、『骨盤底筋』がまだ完成されていないこともあり、オシッコがたまったら、すぐに出てしまう傾向があるんです」 つまり、筋力パワーが出ないこ
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