情報通信研究機構(NICT)が災害や事故、戦争、被暴力といった「恐怖記憶」を消去する手法を開発したと発表した(京都新聞、ねとらぼ)。 この手法は、脳の活動を監視し、恐怖を生じるような脳活動を確認した際に報酬を与えるというもの。これは「Decnef(デコーディッドニューロフィードバック法)」と呼ばれている。 20代を中心とした男女17人に実施した実験では、まず被験者に対し特定の図形を見た際に微弱電流を与えるという方法で「恐怖記憶」を形成。その図形を見ただけで恐怖反応が生じるようにしたうえで、報酬として金銭を使用したDecnef法を使って恐怖の緩和を試したという。その結果、その図形への恐怖反応が減少していることが確認できたという。なお、仕組みや訓練の目的が恐怖記憶の消去であることは被験者には伝えられていなかったという。 研究チームは、一歩間違えれば洗脳とみなされる可能性もあり、安全性を期して慎