年明けのショッピングで気分転換用の香水を見ていて、そういえば10年前の映画だが『パフューム ある人殺しの物語』(参照)を見てなかったなと思い出した。当時話題作でもあったし、遅々ではあるが今からでも見ておこうかなと思い立ち、見た。 なるほど話題になるだけあって、なかなかに面白い作品だった。人によって受け止め方はまちまちだろうが、心根のねじくれた私などにしてみると、この悪趣味はたまらない。ただ、映像的には裸体なども出てくるので、表面的にはエロい作品とも言えるのだけど、エロさの点はこってりとしたコクがないというか物足りない感は残るし、肝心の、というほどのことでもないだろうが、香水についてはもうちょっと蘊蓄を展開してくれてもよかったようには思った。 この映画見ながら、「あれ、これって、あれだよね」という、もどかしい感じもした。あれ、というのは、この、殺人を犯してまで主人公が作りたかった香水というの